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熊本城/日本建築の美(46)

熊本城/日本建築の美(46)

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熊本城の石垣

始めは上の方から   写真はいずれも熊本城FBから

 

崩壊した石積

石の崩落が進み、上屋がかろうじて残っている

このシリーズでこれを書くのは辛い。
熊本、大分の皆さん、希望を捨てずに頑張って下さい。
学生時代を熊本で過ごした私には今回の災害は殊更痛ましい出来事です。

当時、近くを通る度に見上げた熊本城は実に堂々とし、美しい存在でした。
特に石垣は格別でした。

その頃読んだ本にはこう書いてありました。上に行くほど反り上がる形は
数学の放物線を描いていて、全国的にも例が無いと。
(一般には武者返しといって敵が潜入しにくい形として流布していますが。)
その結果強度も優れているとも書いてありました。

しかしどうでしょう。その石垣が今回の地震でもろくも崩れました。
テレビの映像を見た私は衝撃を受けました。
美しいものは強い。
そして強いものは壊れないと信じていたからです。

しかし少し冷静に考えてみました。
城の石垣は積んであるだけで石同士は接着してもない。つまりばらばらです。
放物線だから強いと言うのは、全体として一体化している場合のみ言えるのではないか?

部分に着目すれば、上の方の石はほとんど垂直になっています。
そもそも石垣は斜めに積んでこそ、自重が真下ではなく石積の内側へ力が働き、
安定している。
垂直に積んである石に突然大きな水平力(地震力)が働けば、まるでダルマ落としのように、
すぽんと水平に飛び出してしまうのではないか。

そして一つでも抜けてしまえばその周囲の石は更に不安定でどんどん抜け落ちる。
テレビの映像もそれを証明しているようです。

私にとって熊本は青春であり、熊本城は美のシンボルでした。
今はただ一刻も早い復旧、復興を願うばかりです。

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