建築家・設計事務所と家創り/兵庫県神戸西宮明石・田崎設計室

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日本建築の美

山寺/日本建築の美(36)

山寺遠望

かなり高い所に建築が。
奥の院まで1015段の階段が。ハーツ

日本建築の美を求めて、東北までやって来ました。
正式には宝珠山立石寺。通称『山寺』と呼ばれています。天台宗に属し、創建は860年天台座主慈覚大師円仁によって建立されたそうです。

布教に勤められた大師の霊位に捧げるために香を絶やさず、僧坊大いに栄えたが、室町期には戦火に巻き込まれ衰え、江戸期には朱印地を賜り、堂塔が再建整備されたとか。

そして1689年には俳聖松尾芭蕉が奥の細道の紀行の際この地を訪れ、
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句を残しました。

こちらの方で一般には良く知られていますよね。

それにしても何んという立地。いたるところに巨岩、奇石があります。
建築は背景によって限りなく引き立てられるものですね。

開山堂

巨岩と建築が織りなすハーモニー

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鳥取城跡と仁風閣/日本建築の美(35)

鳥取城と仁風閣

山すそに堂々と

鳥取城は、鳥取市にある山城跡(別名:久松山城)。中世城郭として成立。江戸時代に池田氏の治下のもと、近世城郭に整備され、現在は天守台、復元城門、石垣、堀、井戸等を残すだけ。

また手前は仁風閣。この城跡に建っている洋風建築です。
第14代当主池田仲博侯爵が、片山東熊工学博士に別邸として設計を依頼したもの。片山博士は、明治洋風建築最高の傑作である赤坂離宮をはじめ、京都国立博物館など、数多くの有名建築を設計し、当時の宮廷建築の第一人者と云われた人です。

緑の芝生の上に白亜の洋館(フレンチ型ルネッサンス様式)。様になっていますね。内部の各室や「らせん階段」の構造・職人技には感嘆しました(写真撮影禁止なのでアップ出来ませんが)。

明治の時代精神、美意識を堪能しました。

仁風閣正面

白と緑の対比

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名古屋城改修/日本建築の美(34)

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被災前の名古屋城

名古屋城改修・・・城は木造に限るでよー

空襲で焼失し鉄筋コンクリート造で復元された天守閣を、名古屋市が耐震改修で維持するか木造再建に踏み切るかの判断を迫られている。耐震改修を念頭に準備を進めてきたが、河村市長が木造再建に強い意欲を見せ、早期に結論を出すよう求めているとか。

名古屋城は、織田信長誕生の城とされる今川氏・織田氏の那古野城の跡周辺に、徳川家康が九男義直のために天下普請によって築城したとされる。以降は徳川御三家の一つでもある尾張徳川家17代の居城として明治まで利用された。

城好きの私としては大変興味深い。元木造であったものを外観だけ似せて鉄筋コンクリートで造っても復元とは言わないのではと思うし、実際見学してみると感じることだが、RCではなぜかしっくりと来ないからだ。

だが一方で市長が財政状況を減税と言う逆療法で直すと言ってた記憶があるのでかすかな違和感もある。
計画では費用は300億円とか。うーん微妙ですね。

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富岡製糸場・ 壁と柱・梁のハイブリッド/日本建築の美(33)

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木造の柱・梁とレンガ壁のハイブリッド

世界文化遺産登録が確実になった群馬県の富岡製糸場です。

以前、写真を見た時に驚いたのはその構造です。柱・梁が木造で、壁がレンガであること。スギ材で骨組を組み、その間の壁部にレンガを積んでいくという構造。

単純にレンガ造としなかったのは、地震の多い日本ではレンガ積みの構造では持たないと判断、変形にも追従できる木造の軸組みで構造を持たせることにしたのだとか。

この構造方式がフランス人建築家バスティアンによって主体的に選び取られたのか、それとも無名の日本人技術者による強い働きかけがあったのか。おそらく後者だろうと推測できるらしい。

しかもいわゆる真壁(柱・梁が表面に出ている)だ。日本の建築はほとんどが真壁です。神社も寺院も民家も大抵がこのつくり方を採っています。対する大壁(柱・梁は壁の中に塗り込められている)の方は、日本の建築では土蔵や城郭など、特殊な建築に見られるだけ。一方、西洋の石造やレンガ造の建物では大壁が一般的。

そう考えるとこの建築は見かけによらず、いかにも日本的だと言える。 深いですね。

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高野山壇上伽藍/日本建築の美(32)

高野山根本大塔

巨大です。

初めて高野山を訪れました。

時間があまり無かったので壇上伽藍のみとなりました。
次回は奥の院まで行ってみたいものです。

写真の根本大塔は壇上伽藍の中でと言うより、高野山全体のシンボルと言えるそうです。よそでは見られない大きさです。高さは約50メートルとか。圧倒されます。

初重を平面方形、二重を平面円形とする二層塔は日本独自の形式。平安時代初期に空海が高野山に建立を計画した毘盧遮那法界体性塔にその原型が求められる。この塔は空海の没後に完成し、その後も何度か焼失と倒壊を繰り返して、現在の塔は昭和12年に再建された鉄筋コンクリート造。創建時の形態は、現在の多宝塔に近いと考証されているそうです。

こちらの写真は大師の持仏堂だった御影堂(みえどう)。
やはり木造の方をより美しく感じるのは私だけでしょうか?

御影堂(みえどう)

建築はリズムだ!

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法華山一乗寺/日本建築の美(31)

一乗寺

本堂から三重塔、常行堂越しに山々が

 

正月休みを利用して一乗寺へ行きました。久しぶりです。

法華山一乗寺は650年法道仙人(伝説上の人)開基の天台宗の名刹で西国二十六番目の札所です。
国宝三重塔をはじめ、重文指定の仏像、絵画、建築など、兵庫県下第一の文化財を有する。
三重塔は、1171年の建立とされており、県下で最古の塔とか。

確かに古いです。痛んでいると言ってもいいくらい。
ちゃんと補修すべきではと少し心配しました。

本堂(金堂)からの眺めは素晴らしいです。
三重塔、常行堂越しに見る山々が心を和ませてくれます。

 

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丹波篠山/日本建築の美(30)

町屋の校倉

民家なのに校倉造りの仕上げ

 

正月休みを利用して丹波篠山へ行ってきました。
多分30年近い昔に行ったきりです。
街中の春日神社への途中、町屋、それは多分商店でしょうか。
私の目を引き付ける建築がありました。
何んと民家なのに、1階部分が校倉造り。というより校倉仕上げと言った方が正確かも?
いずれにせよ初めての遭遇でした。
もちろん全国探せば他にもあるのでしょうが。
ディテールにも目が行きました。
窓枠廻りもしっかりと納めてあります。
町屋はやはり全体のプロポーションと素材にこそ美があると思います。
美しいですね。古建築好きの私には目の保養になりました。

 

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白石城/日本建築の美(29)

白石城の石積と天守

石積も建築も大変美しいです

仙台旅行三日目は白石に足を延ばしました。

歴史を超簡単に紹介しますと、
後三年の役(1083~1087年)で戦功を成した刈田氏がここに築城したのが始まりといわれています。
…中略…
その後、伊達氏家臣片倉小十郎によって大改修がなされ、以後明治維新まで260余年間片倉氏の居城となり、城下町として栄えたそうです。

最近ブームの歴女には小十郎が有名で人気のようですが。

ここは木造建築による完全復元天守として、平成七年三月に復元されました。
天守は3階で、一階は東西九間×南北六間、3階は東西五間×南北三間の広さがあります。
高さは石垣天端から16.7m、戦後の木造復元天守では高さ、広さとも日本最大級を誇る城郭建築です。
現在の建築基準法では13メートルを超える木造建築を建てることが禁じられていますが、白石城では建築基準法38条の建設大臣特別認定を受け、建てることが実現したそうです。

石積、白漆喰壁、そして瓦と新しいせいばかりでなく、大変美しい城です。内部も立派な材料で造られています。

また白石の街は静かでしっとりとした雰囲気に包まれています。行って良かった!

白石城内部最上階

良い材料でしっかり組まれています

 

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中尊寺その二/日本建築の美(28)

中尊寺-大長寿院

よくある構図ですが、何か魅かれるものがありました。

昨日は本堂や金色堂と主要な建物をご紹介しましたが、それ以外に建築として、あるいは写真として自分が気に入ったものをご紹介します。

上は大長寿院とあります。門の立派さと庭園の美しさに魅かれました。

下は鐘楼です。日本建築では多分珍しい縦長のプロポーションです。しかし美しいと思います。以前奈良は有名な寺内町、今井町に行った時、惚れ惚れと見とれた鐘楼を思い出しました。

古建築って本当に美しいですね。

中尊寺-鐘楼

建築のプロポーションはもちろん、写真のそれもいいですねー。

 

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中尊寺/日本建築の美(27)

中尊寺本堂

根本道場。前庭は清らかな空気がただよっています。

念願の中尊寺に行って来ました。初めての訪問です。

中尊寺は850年、比叡山の高僧慈覚大師円仁によって開山されたといわれています。藤原清衡公が1105年、関山に中尊寺を造営し、その後多くの伽藍が造立され、その規模は寺塔40余宇、禅坊300余宇に及んだそうです。

中尊寺と言えば本堂以上に金色堂が有名ですよね。今回その両方をじっくりとみることが出来ました。

全体としてその寺域は広く長く、歩くと結構きついものがあります。しかし参道は美しく、どの堂宇も興味深い。

最後に拝観した金色堂は小ぶりながら金色の小宇宙をなしていました。存在感がというより、見ている方がその世界に引き込まれそうです。
国宝を守る為の覆い堂は残念ながら鉄筋コンクリート造ですが、火災や地震等から確実に守る為には仕方無いのでしょうか。

しっとりとした緑と清らかな空気が印象に残った中尊寺訪問でした。

金色堂覆い堂

最も有名な堂宇です。この中にある金色堂はもちろん撮影禁止です。

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丸岡城(福井県)/日本建築の美(26)

週の初めに休暇を取って福井県に行った。
いくつか廻ったが古建築の好きな私としてはこの丸岡城を御紹介します。

柴田勝豊(勝家の甥)が1576年に築城した平山城。1695年からは有馬氏の居城となり、明治に至る。

現在は天守閣の一郭を残すのみだが、その二層三階の天守は、入母屋造りの屋形に回縁勾欄付きの望楼を乗せた初期天守
の形式を伝えており、城郭建築史上の重要な遺構とされているそうです。

こじんまりとした可愛い城ですが、質朴な中にもバランスのいい美しい城だと思いました。石垣の下からまっすぐ延びた
直線階段を登る構成が面白いと感じました。まるでテオティワカンのように。

築城当時は周囲に五画形の堀を備えていたそうです。今は埋め立てられ見る影もありませんが。堀が残っていればもっと
美しい景観だったと思うと少し残念です。

丸岡城

直線階段が特徴です。

 

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東本願寺阿弥陀堂・瓦の葺き替え/日本建築の美(25)

修復工事中の真宗大谷派本山・東本願寺の阿弥陀堂で25日、屋根瓦をふく作業が始まったそうだ。

1895年の阿弥陀堂再建以来、瓦のふき替えは初めて。約1年かけて寄進者の記名瓦を含む全10万8000枚を据え付け、2015年末には内装などの工事も終える予定とか。

現在、五木寛之氏が書いた「百寺巡礼」を読破中で、つい最近、東本願寺も読んだところなので感慨深い。

東本願寺阿弥陀堂

118年ぶりに瓦の葺き替え開始               photo: kenpei

 

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平等院が創建時の色彩に/日本建築の美(24)

世界遺産・平等院(宇治市)は56年ぶりの大修理が進む鳳凰堂(国宝)の完成予想図を公表した。

色あせてはいるが、その為に渋く感じる柱や扉は1053年の創建当時と同じ丹土(につち)と呼ばれる顔料で赤褐色に染め、屋根の上の鳳凰像は金箔きんぱくで輝きを取り戻す。瓦も平安後期の形に統一される。

修理は来年9月完了、拝観は4月頃に再開予定という。

以前私が行った時の写真はこれです。実にしぶくて美しい!
しかし本来の姿に戻すのなら文句は言えない。楽しみでもあります。完成したらまた行きます。

宇治平等院鳳凰堂

創建時の鮮やかな色彩に!

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清水の舞台の修理/日本建築の美(23)

「清水の舞台」で知られる世界遺産・清水寺で18日、国宝・本堂の修理が始まったそうです。

崖にせり出した本堂本体の下にある柱で、傷みの激しい9本について、礎石と接する部分を新たな部材に入れ替える「根継ぎ」を施すとか。本堂本体を支える柱が修繕されるのは、380年前の再建以来初めて。

府教委によると、8月下旬までに、柱9本について礎石から上部の30~90センチにわたって根継ぎをする他、崖の地盤を固める。当然本堂の拝観には支障が出ないと。

ちなみに創建は奈良末期の778年とされ、本堂は江戸時代初期の1633年の再建。ケヤキの柱が168本あり、明治に舞台下の一部の柱で根継ぎが行われたが、今回対象の9本には手を加えた形跡はないとか。

私も清水寺は京都の好きな寺の一つです。何度も行きました。
行くたびに下から見上げて大丈夫かといつも思っていたので、これで安心です。また行こう。

清水の舞台

これで安心です。

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長岡天満宮 /日本建築の美(22)

土曜日は時間が空いたので、長岡京市の長岡天満宮へ行きました。初めての訪問です。あいにくの曇り空の中、写真がどれもいまいちです。(帰り際にはとうとう雨が降ってきました。)カメラがコン・デジだったこともさることながら、私の腕がその最大の原因でしょう。それはともかく、本殿は写さずじまい。あまり感動しなかったようです。

ここは前景としての八条ケ池が印象的です。ただ池そのものに感じるのではなく、池に映る建築や自然に美を感じてしまうようです。特に水面に映り込む建築は一際美しく思えます。写真は池に張り出した料亭の客室のようです。珍しいデザイン。景観と思います。なんかカッコいいですね。

建築はやはり、「場」によって活かされる存在ですね。

八条が池

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