建築家・設計事務所と家創り/兵庫県神戸西宮明石・田崎設計室

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日本建築の美

犬山城/日本建築の美(51)

犬山城全景

東に付け櫓が

 

犬山城近影

四角い突出し窓が印象的

 

2度目の訪問です。前回は多分20年以上前?(独立前)。
当時今ほど古建築に興味が無かったせいか、あるいは前日の研修会後の
宴会で飲み過ぎ、二日酔いのせいだったのか印象が大分違っていました。
と言うか、あまり覚えていない・・・とほほ

歴史的には織田信長の叔父信康が築城。
その後、城主が江戸初期まで目まぐるしく変わる。(戦国時代だから?)
小牧長久手の戦いでは秀吉軍が入城。対して徳川家康軍は小牧山城に。
・・・歴史ファンなら知っている。

江戸になり、成瀬正成が城主に。以後、幕末まで成瀬家が務めている。
明治になり、成瀬氏が個人所有(珍しいケースとしてこれも有名)。
平成16年に財団法人所有となり、現在に至る。
ちなみに現存する天守の中で最古だそうです。

改めて私の今回の印象です。

白と黒の対比、プロポーションが素晴らしい。また野面積みの石垣とも
良く調和しています。
最上層の持出(キャンチレバー)の回廊が全体の姿を引き締めています。
これが キメ ですね。
周囲の敵を見張るという機能だけでなく、美の要素でもある。
また南東に付け櫓があり、左右対称を崩しています。
これが単なる美しさに自由を与えていると私は感じました。

同じような規模の彦根城も美しいのですが、何となく優しく女性的な
印象なのに、こちらはとても男性的と感じました。
横長の四角い突出し窓がシンプルながら結構強い雰囲気をもたらしているからでしょうか。

おまけ
現存する木造の天守、国宝の五城は姫路、松本、彦根、松江そして犬山です。

四周に巡らせた廻り縁

半間の持出式。手摺が低過ぎて思わずへっぴり腰に。怖かったー。この城は大変な崖の上に建っています。

 

構造模型

しっかり造ってあります。これを見ながら、工事したんでしょうか?

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金戒光明寺/日本建築の美(50)

方丈北庭

方丈北庭  少し暗いが雰囲気は伝わる?

山門

山門   秋の特別公開でした。

我が「日本建築の美」シリーズも今回でついに50回を迎えた。
自分としては良く頑張ったものです。

京都市左京区黒谷にあるこの寺は私が好きな法然上人が開かれたお寺です。
知恩院とならぶ格式を誇る浄土宗の七大本山の一つであり、
最初の念仏道場です。

初めての訪問でした。
山門、阿弥陀堂、御影堂、三重塔とどれも見応えありますが、季節が紅葉の時期だったせいもあり、
方丈の北庭に目が行きました。

ただ時間が余り無く、夕刻が迫っていたせいもあり、写真が少し暗くなりました。
文化財も多く、話題はたくさんあるのですが、今回は少し抑えます。

古建築が好きな私としてはこれからもこのシリーズは頑張って続けたいと思っています。

三重の塔

三重の塔  階段から人がいなくなったところでパチッと。

 

石像

石仏?  なんとアフロヘアー?

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真如堂/日本建築の美(49)

真如堂

紅葉の盛りになんとか間に合った!

比叡山延暦寺を本山とする天台宗寺院。
約一千年の歴史とか。ここは京都市左京区浄土寺真如町。

バス停や地下鉄駅から遠くてかつ道が狭い。
また結構、坂を登った所に有り、体力の無い人には少し不便かも知れない。
だから有難味も増すというもの。お陰で人も少なく、いわゆる穴場かも。

それでも祭日で紅葉の盛り。
知ってる人は知っている?
好きな人は 好き!
予想以上に拝観者がいました。

真っ赤な紅葉と建築の組合せが素晴らしい。
とても落ち着くお寺さんです。良い時間を有難う御座います。感謝

 

三重の塔と紅葉

紅葉がとに角真っ赤です。

 

書院の庭

書院の廊下から見た庭もまた味わい深い!

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日光東照宮/日本建築の美(48)

日光東照宮1

表門(おもてもん)
左右に仁王像が安置されている。手前の巨木に圧倒されます。

連休を利用して鬼怒川温泉から日光への旅をしました。
目的の日光東照宮は初めての訪問です。

ところが折角なのに両日とも雨。
写真を撮るには恵まれませんでした。
しかし強く降られたわけではないので、
旅としては好しとしなければならないでしょう。

東照宮は家康公をまつる為の神社で1617年に創建され、
後に三代家光公により1636年に現在の社殿群に造替されたそうです。

建築の前にまず圧倒されるのは境内を囲む杉の巨木群です。
フィトンチッドのせいか、霊域のせいか、落ち着いた雰囲気に
心が和みます。

建築の方は通常の朱や黒に加え、金色が目を惹きます。
勾配のある土地に上手く建築が配され周囲の自然と実によく馴染んでいます。

日光東照宮2

御水舎(おみずや)
どこの神社にもありますが、ここにも金箔が使われています。立派です。

天候以外にもう一つ恵まれなかったのは有名な陽明門が現在修理中だったのです。
これにはがっかりしました。写真が撮れない。
その情報をしっかり把握してなかった私が悪いと言えばそれまでですが。

しかしその他の多くの建築に触れることが出来、満足しました。
歴史的日本建築はどうしてこうも私達の心を掴むのでしようか。

日光東照宮3

御本社(ごほんしゃ)
本殿・石の間・拝殿からなり、東照宮の最も重要な建築。ここも一部修理中でした。

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鶴岡八幡宮/日本建築の美(47)

駅から近い参道

旅行案内所に勧められた道。人が多すぎ、前に進めません。

 

鶴岡八幡宮

多すぎて入場制限をしている

連休を利用して久しぶりに鎌倉を訪れました。(高校の修学旅行以来)

1063年に源頼義が奥州を平定後、源氏の氏神として加護を祈願した京都の石清水八幡宮を
鎌倉の由比ヶ浜辺にお祀りしたのが始まり。
その後、1191年には鎌倉幕府の宗社として上下両宮の現在の姿に整え、町づくりの中心としたとあり、
歴史は古い。

ちなみに現在の本殿は1828年、江戸幕府11代将軍徳川家斉の造営による代表的な江戸建築で、
国の重要文化財に指定されているそうです。

ただ、今でもこれだけの人気があるのは歴史だけではないようです。
今はやりのパワースポットのせいではないかとにらみました。
ここは鎌倉の中心に位置し、強い龍脈の山に三方を囲まれた、パワーのある龍穴の地とあります。

皆さん、どんなパワーをもらいにきているのでしょうね。

神前結婚式

偶然結婚式がはじまりました。二人に幸多かれ!

 

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熊本城/日本建築の美(46)

熊本城の石垣

始めは上の方から   写真はいずれも熊本城FBから

 

崩壊した石積

石の崩落が進み、上屋がかろうじて残っている

このシリーズでこれを書くのは辛い。
熊本、大分の皆さん、希望を捨てずに頑張って下さい。
学生時代を熊本で過ごした私には今回の災害は殊更痛ましい出来事です。

当時、近くを通る度に見上げた熊本城は実に堂々とし、美しい存在でした。
特に石垣は格別でした。

その頃読んだ本にはこう書いてありました。上に行くほど反り上がる形は
数学の放物線を描いていて、全国的にも例が無いと。
(一般には武者返しといって敵が潜入しにくい形として流布していますが。)
その結果強度も優れているとも書いてありました。

しかしどうでしょう。その石垣が今回の地震でもろくも崩れました。
テレビの映像を見た私は衝撃を受けました。
美しいものは強い。
そして強いものは壊れないと信じていたからです。

しかし少し冷静に考えてみました。
城の石垣は積んであるだけで石同士は接着してもない。つまりばらばらです。
放物線だから強いと言うのは、全体として一体化している場合のみ言えるのではないか?

部分に着目すれば、上の方の石はほとんど垂直になっています。
そもそも石垣は斜めに積んでこそ、自重が真下ではなく石積の内側へ力が働き、
安定している。
垂直に積んである石に突然大きな水平力(地震力)が働けば、まるでダルマ落としのように、
すぽんと水平に飛び出してしまうのではないか。

そして一つでも抜けてしまえばその周囲の石は更に不安定でどんどん抜け落ちる。
テレビの映像もそれを証明しているようです。

私にとって熊本は青春であり、熊本城は美のシンボルでした。
今はただ一刻も早い復旧、復興を願うばかりです。

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醍醐寺/日本建築の美(45)

唐門

家紋の並びが逆のような?

京都市伏見区醍醐東大路町にある、真言宗醍醐派総本山の寺院。
本尊は薬師如来、開基は理源大師聖宝。
古都京都の文化財として世界遺産に登録されている。

歴史好きな人なら豊臣秀吉による「醍醐の花見」が有名。
そう言う意味では桜が完全に散って、季節外れでした。
つまり人の少ない時をねらって行きました。

多くの伽藍が立ち並んでいますが、寺域がそうとう広く、
ゆったりと感じます。

ただ建築物は古くて当然ですが、全体として、なんとなくしっくり感を
覚えなかったのはこの日の気分のせいでしょうか。
それとも桜が散ってしまった後の脱力感のようなもの。

やはり寺域が広すぎるのでしょうね。
もちろん素朴な佇まいもいいですが。

 

金堂

多彩な色使いだが、シンプルに感じる。

 

桜と塔

遅咲きなんだろうか、満開のしだれ桜と五重塔。絵になる!

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建仁寺/日本建築の美(44)

建仁寺方丈

方丈から眺める枯山水の大雄苑

京都最古の禅寺、建仁寺に行きました。
ちなみに京都最古ということは日本最古ではない。
では最古はどこか?
博多の聖福寺が最初の禅寺だそうです。

以前行った相国寺も禅寺でした。
こちらは京都最古ではないですが、京都五山第二位に列せられる名刹だそうです。
では建仁寺はどうか。京都五山の第3位に列せられているそうです。
古さと順位が逆です。うーむ。
そんなことが気になるなんて、我ながら凡俗であります。

それはともかく禅寺はなにか独特の雰囲気があります。
建築的には男性的というか、力強さを感じます。
そしてシンプルな美。
好きですね。

風神雷神図屏風

有名な風神雷神図です。高精細デジタルコピーです。

 

法堂天井画

法堂天井画。2002年小泉淳作画伯による双龍図

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永観堂/日本建築の美(43)

永観堂の多宝塔

境内の一番高い所に多宝塔が。心にくい配置です。

昨日は急な思いつきでしたが、京都へ行くことになりました。
伏見稲荷に行ったあと、連れの提案で永観堂へ。
「もみじの永観堂」と呼ばれるほど紅葉の名所として有名です。
もっとも今年は暖かい日が続いたせいかまだ少し早いかなという印象。
ただ有名所とあって平日にもかかわらず、大勢の人出でした。

歴史的には853年弘法大師の高弟の僧都・真紹が、歌人の藤原関雄の邸宅跡を、寺院としたのが始まり。
その後清和天皇より「禅林寺」の寺号を賜わって公認の寺院となったとあります。古い歴史があります。
寺宝としてみかえり阿弥陀様や絵師長谷川等伯の竹虎図などもあります。

境内は想像していたよりはるかに広く、また多くの伽藍がありました。
そこを一筆書きのように巡ることが出来ます。有りがたくも便利です。

古刹はどこでもそうですが、ここは特に自然と建築が一体化し、見事なハーモニーとなっていると感じました。
心まで浄化され何か余裕が出来てくるような。
幸せな一日でした。

三鈷(さんこ)の松

「三鈷の松」 葉先が3本の珍しい松の古木。知恵、慈悲、まごごろを表すそうです。ありがたや

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西宮神社/日本建築の美(42)

表大門

大練塀の間に赤い門が

兵庫県は西宮神社です。西宮のえべっさんと呼ばれます。

表大門をくぐるとそこは神域。

大練塀

土の層がさざ波のように

有名なこの塀は室町時代に造られたと考えられ、日本最古の築地塀です。

土の部分が横に走るさざ波のようで美しいですね。大練塀というそうです。

本殿

三連春日造り

本殿は三連春日造りで正面から写真を撮るのは、はばかれますので側面から。

リズムがあって荘厳です。

ちなみに二連の屋根も珍しく、岡山の吉備津神社本殿(国宝)は比翼入母屋造

でこちらは側面にあるので直接見ることが出来、プロポーションに感動します。

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青山歴史村(篠山市)/日本建築の美(41)

青山歴史村/篠山

長屋門の裏側は

昨日休暇を取って篠山に出かけました。混んでいる有名行楽地を避けようと
穴場を狙いましたが、当たりました。あまり人出が無く、ゆったりと癒されながらの一日でした。

篠山は多分4度目くらいのはずですが、城と街並みとを結ぶ道路から死角になっている青山歴史村を初めて
訪問しました。

ここは、篠山藩主青山家の別邸であった「桂園舎」中心にして、 3棟の土蔵と長屋門から成っています。
全国的にも珍しい漢学書関係の版木1200余枚を中心に江戸時代の歴史文化を物語る史料の数々を展示
していました。

入口の長屋門は当然南正面から撮った写真が良く目にするところですが、私は
裏から撮りました。見返した門と中庭がいかにものどかな時代感覚で、心地よかったからですが。

nezumi-sasayama

ねずみ草紙の襖絵

 

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川越大師 喜多院/日本建築の美(40)

多宝塔

やっと見つけたアングル 少し廻りがごちゃごちゃと。

川越の蔵造ゾーンから少し足を延ばして喜多院に参詣しました。

周辺は武蔵野の面影の残る緑の多い地域だそうです。

確かに周囲には大木が群生していました。

余り時間が無かったのでお参りした後は多宝塔と本堂前のしだれ桜を鑑賞して

帰りました。

今度来るときはもっとゆっくりしたいものです。

しだれ桜

本堂前の大木です。美しい!

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川越/日本建築の美(39)

川越/一番街

蔵造りの連なり

私用で久しぶりに東京へ行きました。
時間が余ったので川越へ足を延ばしました。初めての訪問です。

解説書をちょっと引用すると、
江戸時代には親藩・譜代の川越藩の城下町として栄えた都市で、「小江戸」(こえど)の別名を持つ。城跡・神社・寺院・旧跡・歴史的建造物が多く、文化財の数では関東地方で鎌倉市、日光市に次ぐ…そうです。

また私の個人的経験からも伝統的建築物の多さ、広がりもなかなかです。
見応えがありました。

特に蔵造りが見事です。蔵造りは類焼を防ぐための耐火建築で、江戸の町家形式として発達し、今の東京では見ることのできない江戸の面影をとどめているとのこと。

時の鐘

木造タワー

こちらは情緒あふれる蔵造りの町並みにひときわ高くそびえる川越のシンボル「時の鐘」。蔵造りの町並み同様に、城下の頃の面影を残す建造物で、江戸時代初頭から時を告げ、庶民に親しまれてきた時計台です。木造で3層のやぐらで高さは約16メートル。今風に言えば木造のタワーでしょうか。美しいプロポーションをしています。

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和気神社/日本建築の美(38)

和気神社

垂木が放射状に

休みの間に行った和気神社。
和気清麻呂公を祭っています。
お参りしての帰りにふと見上げた屋根裏の構造。
垂木が放射状に掛けてあります。
これを扇垂木と言います。
普通は平行垂木と言って軒桁に直角に掛けます。
しかし四隅部分の垂木は2点で支持されず不安定となります。
従って古代には扇垂木は自然に利用されていたとか。
これはこれで美しいですね。
つまり美しさは自然さと同義かも。

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閑谷学校(2014)/日本建築の美(37)

閑谷学校

石塀と備前焼瓦の講堂の取り合せ

岡山県は閑谷学校をまた訪問しました。
紅葉の学校を見たかったからです。

こちらでは揩(かい)の木が有名です。大木です。しかも二本。
例年、見事な紅葉を見せます。
残念ながら今年は行くのが遅すぎました。
ほぼ落葉していました。

また講堂や聖廟等の建築が有名です。
そしてそれらに劣らず、有名なのが石塀です。
断面が丸く他所では見られないものです。
切り込みはぎ式と呼ばれる精巧なものです。

塀と紅葉の取り合せが素晴らしく不思議な世界を
歩きました。

石塀と紅葉

石塀と小山に挟まれた不思議な通路

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